挑戦ストーリー03

オフショア開発への挑戦

ユニックスの大きな強みの一つ、ベトナムのオフショア拠点。
そこに至る道のりは、まさに山あり谷ありでした。数々の挑戦と撤退、出会いと別れ。
そして、なぜベトナムは成功へとつながったのか。
その背景には、様々なストーリーがありました。

1995

体当たりのトライアンドエラー

海外に開発を委託する「オフショア開発」の構想を描き始めたのは1995年頃。人材不足解消やコスト削減を目的としており、世の中でもこの動きが広がり始めた時期でした。最初に取り組んだのは中国。しかし品質が安定せず撤退。続くインドも同様の理由で撤退。その後に中国で再挑戦するもやはり頓挫。相次ぐ失敗の背景には、海外委託のノウハウ不足や適切な現地パートナーの不在、コミュニケーション不全がありました。ここからユニックスが得たのは「次に挑戦するなら、もう一つユニックスをつくるくらいの覚悟が必要」という結論。まさに体当たりのトライアンドエラーでした。

2012

汗と涙のベトナム立ち上げ

次にあがったのが、ベトナムに100%子会社を立ち上げるという案でした。ベトナムには日本語を話せる優秀なSEが多く、環境も整っているという情報を得たのです。ところが実際に現地へ行くと、日本語が話せるSEやPGは希少で、かつインフラ面でもしょっちゅう停電し、治安も不安定など、前情報とは大違い。ただ、そのせいもあって、当時はまだ日系IT企業の進出がほとんどなく、競争が激しくなかったこと。親日家が多く、まだ珍しかった日系IT企業の挑戦をおもしろがって協力してくださる方に出会えたこと。そうした奮闘と幸運が重なり、何とか立ち上げに成功。順風満帆とはいかなくとも、ブルーオーシャン期にベトナムへ進出できたことは大きなアドバンテージとなりました。

こぼれ話
T.F

現地スタッフの採用には、日本語学校や教会、スポーツ施設に潜入してスカウトに奔走。やっと採用しても突然辞めてしまうこともあって、まさに汗と涙の連続でした。

2013

一大プロジェクトを経て、ベトナムが軌道に

ベトナム立ち上げと同時期に、日本では大手ディスカウントストアの基幹システム導入プロジェクトが始まりました。オフショア開発については、これまでの失敗経験から「今回もうまくいかないのでは」という日本側の懸念もありましたが、スタートしたばかりのベトナムには、大規模プロジェクトを成功させるという強い使命感がありました。次第に日本との連携もうまく取れるようになり、一致団結してプロジェクトを完遂。社内におけるオフショア拠点としての立ち位置も確立されました。そして現在も、欠かすことのできない重要な拠点として活躍を続けています。

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