挑戦ストーリー01

基幹系システムへの挑戦

今や流通小売業界に欠かせない存在となっているユニックスの基幹系システム。
でもその始まりは、小売業に不可欠な“あるモノ”だったのです。
時代の波に、時に後押しされ、時に翻弄されながらも繋いできた軌跡を辿ります。

1993

POSレジシステムで
最初のブレイクスルー

当時、POSレジシステムは転換期を迎えており、会計処理だけでなく、売上データを活用した分析や在庫管理など、多岐にわたる機能が求められるようになっていました。そうした中、ユニックスが自社でPOSレジシステムを開発。ニーズの高まりも後押しとなり、注目を集めました。その主な取引先の一つがドラッグストア。当時は出店ラッシュの時代で、1店舗あたり4〜5台のPOSレジが必要とされることも珍しくなく、次々と導入が進みました。この急成長するドラッグストアとの取引拡大が、ユニックスの成長に大きく関わるのです。

こぼれ話
Y.N

ドラッグストアの店頭にはレジを待つ消費者の行列が。大盛況に見えますが、実際はシステムのデータ処理時間が長く、待っている消費者が途中で帰ってしまう‥‥なんてこともありました。

1994

小売業の“心臓”のオープン化に挑戦

今では当たり前の「一般的なパソコンで使える業務システム」は、当時の小売業界ではまだ珍しい存在でした。そこでユニックスは、お取引の多いドラッグストアなど、小売業の“心臓”である基幹システムのオープン化に挑戦。初めての試みに四苦八苦しながらも、専用の大型オフィスコンピュータでしか動作しなかったソフトをオープンシステムとして開発し、「TAURUS」を完成させました。データ処理速度などの課題こそあったものの、保守性の向上、価格の抑制、そして専用端末不要という利点が、小売業に大ヒット。オープン化の波に、中小企業であるユニックスがいち早く進出し、未来の常識を形にしたのでした。

2004

サブスク型を導入し、
ビジネスモデルを変革

世界的に業務システムのオープン化が一般的になり始めた頃、ユニックスが次に着目したのが基幹システムのWeb(ASP)化でした。従来、システムを利用するにはお客様自身が社内にサーバを構築するのが当たり前。しかしユニックスがサーバの構築・運用を担うことで、お客様はインターネット環境さえあればシステムを使えるようになったのです。こうして誕生した「WebTAURUS」は、業界に先駆けたサービスとして爆発的にヒット。さらに月次のサブスク型で展開したことで、お客様にとっては初期費用や運用の負担を抑えられ、ユニックスにとっては長期的な安定収益の確保につながりました。

こぼれ話
H.I

当時、基幹システムのWeb化はうまくいくか未知数だったため、少数のメンバーでひっそり始めたプロジェクトでした。これまでなじみのなかったwebシステム用のソフトウェアをかき集めて試行錯誤しながら、2年ほどかけて完成させました。

2013

国内大手小売と売上1兆円規模対応のプロジェクトを契約

2013年、当時から急成長を続けていた、ある国内大手小売業の基幹系システム導入プロジェクトの受注と同時に、「NextTAURUS」の開発がスタート。データ処理能力を「WebTAURUS」の売上約1,000億円規模から「NextTAURUS」では1兆円規模まで耐えられるように拡張。誰もが知る大手企業がユニックスと直接契約して「NextTAURUS」の導入に踏み切ったことは、対外的にも大きなアピールとなりました。

こぼれ話
A.T

そして2021年には、基幹系システムのデータベースをOracleからPostgreSQLに移行。この大きな挑戦を決断できたのは、ユニックスだけでなく、お客様の「リスクをとっても現場の意思を尊重する」という企業姿勢があってこそ。その後もこのお客様は国内外で成長を続け、現在は国内小売業全体でもTop5に入る屈指の優良企業となっています。

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