挑戦ストーリー02

データ活用・DXへの挑戦

基幹系システムには、日々たくさんのデータが蓄積されます。
このデータを活用すれば、店頭と消費者をもっとダイレクトにつなぐことができる。
この想いから、10年を超える紆余曲折の挑戦がスタートしました。

2001

失敗に終わった初の情報分析システム

小売業が持つ、商品データや売上データなど膨大な情報を分析し、有効活用できないかと取り組んだのが、顧客マーケティングシステム「WeMa」や店頭販促システムでした。この頃から、店頭でモノを売るためには、消費者にどんな情報をどう伝えるべきかといったマーケティングの視点がユニックスの中に芽生え始めたのです。しかし残念ながら、消費者に使ってもらうためのコンテンツが不足。導入は思うように進まず、最終的には撤退することに。手痛い失敗となりましたが、この経験から高速データベースの扱い方などシステム面での知見、さらに小売の現場そのもののおもしろさを体感することができたのです。

2006

またしても壁。でも挑戦の火は消えない

ドラッグストアにOne to Oneマーケティングの仕組みを導入したいと始まったのが、「H&B(ヘルスアンドビューティー)ポータルサイト」プロジェクトです。過去の購買データをもとに、個別に商品をレコメンドする仕組みをめざしました。当時、販促はメーカーが担うのが常識で、小売業が直接消費者にアプローチする例はほとんどありませんでした。けれど、ユニックスはそこに可能性を見出していたのです。前回の反省を活かし、コンテンツ開発の専任スタッフも迎えて挑みましたが、思うようにメーカーからの協賛が集まらず、実証実験で頓挫。それでも、消費者目線のマーケティングの必要性を再確認する経験となりました。

2013

ついに時代が追いついた!?野望の実現

転機となったのは、あるパートナー企業との出会いでした。その企業が持つ商品データベースと、ユニックスが持つ消費者データや購入履歴を掛け合わせ、AIによる未来消費の予測に基づきクーポンを自動発行するシステム「ReNU」を共同開発。ドラッグストアへの本格的な展開が決定したのです。成功の鍵となったのはシステムだけなく運用面の工夫にもありました。それは “消費者目線”のクーポン発行を徹底したこと。これまでの失敗から得た知見でした。「欲しいクーポンをその場でもらえる」という体験が、繰り返し利用したくなる動機につながったのです。

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  • 挑戦ストーリー03

    オフショア開発への挑戦

    ユニックスの大きな強みの一つ、ベトナムのオフショア拠点。そこに至る道のりは、まさに山あり谷ありでした。数々の挑戦と撤退、出会いと別れ。そして、なぜベトナムは成功へとつながったのか。その背景には、様々なストーリーがありました。

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